身代わりとして隣国の王弟殿下に嫁いだら、即バレしたのに処刑どころか溺愛されています

「ち、違うの?」

〝女性嫌いっていうのは?〟と付け加える前に、エドワードは怒りのこもった目でギロリと私を睨みつけ、素早く詰め寄って私の頭に手を添えると、彼の唇で私のそれでを塞いだ。

今、なにが起きてるの?
呆気にとられて、身動き一つできない。

数秒後、唇を離したエドワードは、ニヤリと不敵な笑みを浮かべて、私の耳元で囁く。


「証明してやろうか?俺が女嫌いかどうか」

「なっ……」

ハッとして、その胸元を押し返すも、鍛え抜かれた逞しい体はビクともしない。

「まあ、そんな貧相な体じゃあ、さすがに欲情する自信は……」

〝なあ?〟なんて、完全に馬鹿にした顔を向けてくる。

「や、やめてください。貧相でけっこうなんで。私なんてそういう相手にしてくれなくていいので」

貞操を守るためなら、貧相であることを認めるから、襲うのだけは勘弁して欲しい。
必死でそう言う私に、一瞬気の抜けた表情をしたエドワードは、直後、全身を震わせて笑い出した。

「くくく……くっははは……」

抑えたいのに抑えきれないらしい。いや、抑えるつもりはないのか?すごく笑ってるし。