身代わりとして隣国の王弟殿下に嫁いだら、即バレしたのに処刑どころか溺愛されています

少しだけホッとしていると、またもや不穏な言葉が降ってくる。

「だから、サヤカにはこのまま俺と結婚してもらう」

「……本気で?」

「ああ。このまま城を追い出されても、行く当てなんてないんだろ?だったら、サヤカにとってもその方がいいんじゃないか?」

その通りですけど……

「そもそも、本物がもどれば入れ替わることになってるんだろ?」

「はい」

でも、見つからなかったら?と聞きかけてやめた。藪蛇になりかねない。物事は、時として明確にしておかない方が良いこともある。


「それに、俺もこれ以上結婚をせっつかれなくてすむ」

「大変なんですね。立場のある人って」

思わずこぼした一言に、エドワードはピクリと片眉を上げた。怖い、怖すぎる。なにが地雷なの!?

「ずいぶん他人事だな」

だって、その通りじゃん。他人事ですもん。とは言えない。この魔王様顔の彼に向かって放っていい言葉ではない。