身代わりとして隣国の王弟殿下に嫁いだら、即バレしたのに処刑どころか溺愛されています

「くだらん。それで騙し通せると思われていたとは、俺もイリアムも、ずいぶん甘く見られたものだ」

心底不機嫌そうに言い放つエドワード。
正直に話したことが、逆効果になってしまってるし。

「イアン達も、必死に本物のソフィア様を探してるの。私は、それまでなんとかつなげるようにって」

「ふん。まあいい。とにかく、サンザラはサンザラとして残しておくことが重要なんだ。対立する二国家が国境を接しているなど、利点は一つもない。サンザラという緩衝材が不可欠だ」

「それって、サンザラはいいように利用されてるんじゃあ……」

「それでも、サンザラにしてみれば、ドルガに侵略されるよりはいいだろう。それに、あの自然豊かな美しい国は、どうにかして残したい。ドルガに侵略されれば、まず戦火で傷付き、切り開かれて町にでもされてしまうだろう」

この人、そんなことを考えるんだ。さっきから、平和ボケとかなんとか言ってたけれど……
さっき言った、自然を守りたいっていうのが本心なんじゃないかな?
やっぱり、エドワードは優しい人だと思う。