身代わりとして隣国の王弟殿下に嫁いだら、即バレしたのに処刑どころか溺愛されています

「サヤカがニセモノだと知っているのは、誰がいる?」

「ここに一緒に来ているイアン、侍女のダーラとクラリッサ、護衛のレスター。それと、サンザラの国王も承知のことだそうです。あちらがどこまで知っているかまでは、わかりません」

「エリオットは?」

「ご一家とお食事もしましたが、疑っている様子はなかったと思います」

「ちょうどいい!!」

なにが!?
私にとっては、なにもちょうどいいことなんてありませんけど?

ニヤリとする彼を、恐る恐る見つめた。お願いだから、変なことを言い出しませんように。


「サヤカ、このまま俺と結婚しろ」

…………

「なんで!?」

どうしてそうなる?
確かに、イリアム王国を欺いた罰として、問答無用に首をはねられるのは勘弁して欲しい。
けれど、このままニセモノのソフィアとして結婚するなんて、少しも望んでいない。