身代わりとして隣国の王弟殿下に嫁いだら、即バレしたのに処刑どころか溺愛されています

「ソフィアが攫われたことは、噂話程度に知っている」

「え?」

イアン達の様子からすると、極秘事項なんじゃあ……

でも、そうだ。あの人達は戦うことを嫌う、よく言えば平和主義で、ある意味楽観的な人達だった。知られていないって、安直に思い込んでいるだけなのかも。目撃者の存在とか、なんにも考えてなさそう。


「俺は、朝方まで盗賊の討伐に行っていた。そこでソフィアの噂を耳にした。真偽のほどはわからないが……」

「だから私がニセモノだと?」

「それもあるが、仮にも一国の王女として育った女が、こんな品のないやつのわけがない」

「なっ……」

そりゃ、付け焼き刃の礼儀作法しか知らないよ?けど、私、寝てただけよね?まだボロどころか、なに一つ晒してないよね?

「淑女のかけらもない。おまけに、数日前に高熱を出して記憶に問題があるとか、できすぎてるだろ。」

イアン!!やっぱり、こんな誤魔化しは通用してないから!!

「続き」

横暴すぎる。けど、イラッとはしても逆らうことはできない。