身代わりとして隣国の王弟殿下に嫁いだら、即バレしたのに処刑どころか溺愛されています

部屋にもどると、早速その様子をクラリッサに報告させられた。ここは強調しておきたい。なにげない会話じゃなくて、しっかり報告させられたのだ。


「大丈夫だったようですね。一夜漬けにしては十分です」


もっと褒めてよ!!
イラッとしたけれど、クラリッサの指導がなければ立ち行かなくなるから、面と向かっては言えない。


ダーラの手を借りてドレスを脱いだ頃には、どっと疲れを感じていた。〝そんなわけにはいきません〟と言い張るダーラを振り切って、お風呂で一人になった時には、心底ホッとした。

けれどもその後、私が寝室に入ったのを見届けて、扉越しにダーラが退室する音をり聞くと、途端に心細くなっていた。