身代わりとして隣国の王弟殿下に嫁いだら、即バレしたのに処刑どころか溺愛されています

その後、滞在する部屋へ案内された。歩きながら、とりあえず陛下との対面を無事にパスできたと安堵していたけれど、すぐに次なる試練が訪れた。


「こちらがソフィア様のお部屋になります」

白を基調にまとめられたその部屋は、それはもう豪華なものだった。1Kの私の住んでいたアパートとは、雲泥の差だ。奥には専用のお風呂もあるという。
豪華なチェストに本棚。ソファーだって、すごく高級そう。誰もいなければ、この上で飛び跳ねてみたいぐらい。
そこまでそろっているというのに、ベッドが見当たらない。


「寝室はこちらです」

よかった。寝室は別にあるのね。
案内に従って奥の扉から隣の部屋へ足を踏み入れた。

なにこの大きすぎるベッドは……
大人が3人ぐらいは余裕で寝られそうな大きなベッドが、部屋のど真ん中に鎮座していた。


「ご夫婦の寝室になります。あちらの扉は……」

ご夫婦!?
まさか、このベッドで一緒に寝るってこと?
ありえないから……

困惑する私をよそに、ここまで連れてきてくれたイリアムの侍女が説明を続ける。