「不安しかないんですけど……」

ポロリとこぼした本音に、隣に座るダーラが手を握ってくれる。

〝一蓮托生〟

クラリッサやイアンからは、そんな目を向けられてる。
私がヘマをすれば、ここにいる全員の命が危ない。ううん。サンザラ王国自体がどうにかなってしまうかもしれない。


ここまで来てもまだ、ソフィア様の安否情報は一切入ってこない。
おそらく、陛下との対面までに入れ替わることはないだろう。やるしかないのだ。