身代わりとして隣国の王弟殿下に嫁いだら、即バレしたのに処刑どころか溺愛されています

「万が一見破られて、罪が与えられるとすれば、私も進んで受けます」

ダーラが意を決したように訴えてくる。
真剣な顔をしているけれど、進んでもなにも、そもそもこの突拍子もない計画を企てたうちの1人だからね?罪を犯した中心人物のうちだよ、あなたも。真っ先に罰せられる候補に入ってるから。


「……どうなっても知りませんよ。私、うまくいくなんて少しも思っていないんだから」

「もちろん、承知の上です。うまくいかせるために、私達は全力でサポートします。うまくいかせる気持ちでいてくだされば十分です」

「……全員、処刑なんて言われても、知りませんよ」

「……腹を括ります」


今の間はなによ……なんて突っ込む気力はもうない。
今、私が望むのは、そのエドワード様とやらの人柄が話のわかる良い人であることのみ。もし、出会い頭に首をはねるというのなら、それはもう仕方がない。そこは、一度死んだ身だと諦めるしかない。


「わかりました。私にどこまでできるかわかりませんが、今できるベストを尽くして、ソフィア様になりきります」

「「ありがとうございます!!」」


目の前の2人の声が、見事にそろう。
こっそりため息を吐いた私は、全ての疑問も不安も傍に避けて、やるしかないと覚悟を決めた。