身代わりとして隣国の王弟殿下に嫁いだら、即バレしたのに処刑どころか溺愛されています

「もし、エドワード様が私をニセモノだと見破った場合はどうするの?」

ゴクリと唾を呑み込んで、一番の懸念事項を述べた。
そうだよ。そもそも、そこだよ。
味方であるサンザラのことは、この際大丈夫だと信じる。事情は国王陛下まで通してあるようだし、後で合流する騎士も教育係もよしとしよう。

けれど、肝心なエドワード様とやらに見破られたらどうする?なんらかの罪に問われて、問答無用で首をはねられたりなんてしないよね?なんせ、剣の達人なんでしょ?

それでも……人を騙したとしても、天国へ行けるのだろうか……



「その時は、私はもちろんやばいけど、あなた達サンザラ王国だって、無傷ではいられないでしょ?」

「……本物だと押し倒すしかありません」

「いや、無理でしょ?それ」

のどかな国に暮らす人は、地位のある人だっておっとりしているようだ。
って、違う!!完全に平和ボケ。もしくは怖いもの知らず。


「できるわけないって……」

「それでは、さや香様の色仕掛けで……」

「そんなもん、どこを絞っても、一滴も出てきません!!そもそも、女性に興味のない王子様だって言ってたじゃないですか!!」

「そ、それは、あくまで噂です」