身代わりとして隣国の王弟殿下に嫁いだら、即バレしたのに処刑どころか溺愛されています

「性格は?どんな人なの?それに、どうして相次いで舞い込む縁談を受けてこなかったの?……って、もしかして、この国って一夫多妻だったりする?行ってみたら、城内ハーレムなんてことは……」

そんな人の元に、身代わりで乗り込むとかありえないから。即お手付きにされそうで、恐ろしすぎる。
問い返した途端に口をつぐむダーラに、嫌な予感しかしない。


「エ、エドワード様は……国のためとあらば、真っ先に駆けていき、先頭に立ち、自分の命を顧みないご立派なお方で……」

「つまり、騎士としてはご立派な方ということね?でも、私生活はというと?」

「ハ、ハーレムなんてことは、ないはずです。聞いたこともございません。そもそも、女性に関するお噂は皆無なんです。というより……」

言い淀むダーラの後を、イアンが引き取る。

「エドワード様は、女性に興味がないのかもしれません」

「えっ……」

ま、まさか……同性の方に興味が……

いや、待って。王様とかそれなりの権力者って、そういう人も多いって言わなかった!?『教科書では教えてくれない偉人の裏話』なんて、最近流行りの本のタイトルが、チラッと脳裏に浮かぶ。