身代わりとして隣国の王弟殿下に嫁いだら、即バレしたのに処刑どころか溺愛されています

「もしも、だけど……怒らないで聞いてくれます?」

やっぱり、ここはちゃんと聞いておくべきだ。

「ええ」

2人が頷くのを見届けて、恐る恐る口を開く。お願いだから、怒らず聞いて欲しい。


「万が一、ソフィア様を見つけられなかったとしたら?」

さすがに生きていなかったら?なんて直接的には言えず、言葉を濁してしまった。でも、十分に伝わったと思う。


「それは……」

途端に眉をひそめる2人。
そうだよね。自国の大事な王女様のことだもの。無事に見つけられなかったら?なんて話は、当然されたくないよね。

でも、可能性はゼロじゃない。





「エ、エドワード様は、イリアム王国一の剣の達人とも言われる、素晴らしいお方です」

なんの脈絡もない声を上げたのは、ダーラの方だった。

「そ、それに、類稀なる整った容姿のお方です。これまで国内外に問わず、求婚が相次いでいるというのは有名なことです」

切羽詰まったかのように、やたらエドワード様推しをしてくるダーラ。


大切な王女様の安否……
考えたくない暗い結末に目を瞑って、攻める角度を変えてきたようだ。