身代わりとして隣国の王弟殿下に嫁いだら、即バレしたのに処刑どころか溺愛されています

「さや香様。これは、生きるか死ぬかの選択です」

「うっ……」

その選択、究極すぎるから。


「ソフィア様が見つかりしだい、こっそり入れ替わるので大丈夫です」

出た。〝大丈夫〟の大盤振る舞い。
楽観的すぎるにもほどがある。

そもそも、ソフィア様が今も生きているなんて確証がない。怖くて指摘できないけど。


「入れ替わった後は、サンザラが責任を持って、さや香様を受け入れます。先ほど、サンザラ国王からの伝達も届いております。さや香様の身の安全は、王室が責任を持って保証すると」

って言われても、この人達の国の王様だよ?きっと似たり寄ったりの考え方じゃないの?


でも、右も左もわからないこの世界で、この申し出は唯一の拠り所だ。もしここで放り出されたら、さっきイアンに告げられたことになるのだろう。想像しただけで身震いした。