身代わりとして隣国の王弟殿下に嫁いだら、即バレしたのに処刑どころか溺愛されています

「もしあなたが攫われて、我がサンザラ王国に人質の交換を求めてきたとしても、その手のひらの黒子を根拠に、サンザラはソフィア様本人ではないと否定するでしょう」

「なっ……」


ダーラから後をついだイアンが、爆弾を投下してくる。つまり、助けてくれないということだ。
本当に、どこが平和主義なのよ……


「つまり、あなたがここで生き抜いていくには……」

「い、生き抜く!?」

ああ……これ、大袈裟なんかじゃないのはもうわかってる。この人達の言っていることは、本当に起こりうることなんだ。

答えだって、もう決まってる。つまり……

「ソフィア様の身代わりになる以外ございません」


ですよね……


「……酷い……」

私の愚痴も言い分も、聞いてもらえそうにない。

でもだよ?私、本当にここのことなにも知らないんだよ?絶対に上手くいきっこない。


よほど私が不安そうに見えたのか、上手いことを言ってイアンが懐柔してくる。