身代わりとして隣国の王弟殿下に嫁いだら、即バレしたのに処刑どころか溺愛されています

「で、でも、ただの身代わりじゃないのよ。結婚よ、結婚。結婚だなんて、できるはずないわ」


「猶予はあるんです」

「え?」

猶予もなにも、そのイリアム王国っていうのは、もうすぐそこなんでしょ?


「結婚と言いましても、王城に着いてすぐというわけではないんです」

「どういうことですか?」

この世界の習わしでもあるのか?
結婚までに、小さな儀式が毎日続くとか?だとしたら……内容にもよるけど、時間は稼げるかもしれない。


「エドワード様は、第二王子という立場ではあられますが、同時にイリアム騎士団の団長でもあられるんです」

「はあ……」

それのどこが猶予と関係があるのか……

それより、騎士団長って……
めちゃくちゃ厳つい人なんじゃないの?
それとも、気性の荒い人とか?

だめだ。良いイメージには少しもつながらない。

「私たちが出発した後に知らせを受けたのですが、数日前より、盗賊の討伐に乗り出されたようで、おもどりになるまでに、2週間はかかるそうです。ですから、エドワード様がもどられるまで、婚儀は延期となります」

それ、時間稼ぎになる保証は全くないから……