身代わりとして隣国の王弟殿下に嫁いだら、即バレしたのに処刑どころか溺愛されています

「城を連れ出された時は、もうどうにでもなれって思ってた」

「サーヤ、言っただろ?サーヤの居場所は俺が守ってやるって」

その言葉が、どれほど嬉しかったか。どれほど私の支えになっていたことか。


「あれは、サーヤのためだけに言ったんじゃない。自分のためでもあるんだ」

「え?」

少しだけ体を離して、エディの表情に目を向ける。蕩けるように甘いエメラルドが、私を見下ろしてくる。


「最愛の女性をみすみす手放すなんて、できるわけないだろ?誰かのことを気が狂いそうなほど欲しいと思ったのは、はじめてだ。そんな気持ちを知ってしまった以上、手放せるわけがない」

「エディ……」

「悪態でもついていないと、簡単に理性が崩壊しそうだった。すぐにでもサーヤに襲いかかりそうになってしまう。
じゃあ離れていればと思っても、姿が見えないと、今度は心配で心配で……
毎晩拷問のようで、至福のようで……俺がこの日を、どれほど待ち望んでいたことか」