身代わりとして隣国の王弟殿下に嫁いだら、即バレしたのに処刑どころか溺愛されています

エリオットとエディと私の3人だけになった部屋は、シーンと静まりかえっていた。

えっと……なにをどう言えばいいのか、状況がよくわからない上に、私はまだエディに抱えられたままだ。なんだか気まずい。


「エドワード」

じっと扉を睨み付けていたエディは、エリオットの声にやっと力を抜いた。


「エリオット、ありがとう」

「いや。エドワードには、この子が正解だったんだろ?」

「ああ」

頷きながら、エディは私を見つめてくるけれど、どういうことになっているのか、話が読めない。


「エドワード。奥方は混乱しているようだぞ。今夜はもう遅い。私への報告は明日でかまわないから、部屋に下がって休ませてやりなさい」

私を抱えたまま、ふらつくこともなくさっと立ち上がったエディは、陛下の言葉に従うようだ。


「ちょっ、ちょっと、エディ?」

「ソフィア嬢……いや、さや香嬢と呼ぶべきかな?全ては収まるところに収まった」

エリオットの意味深な言葉と笑みに、やっぱり状況は読めず、とりあえず抱えられたまま黙礼をした。