身代わりとして隣国の王弟殿下に嫁いだら、即バレしたのに処刑どころか溺愛されています

楽観主義な上、さっきまで怯えていた人とは思えない潔い姿に、エディが満足そうに頷いた。

イアンの言葉に、エリオットがボソリと呟く。

「娘を思う父親の気持ちは、わからなくもないなあ」

それは陛下としてではなく、エリオット個人の、つい口をついて出た呟きなのだろう。



「お前達は、ちょうど国へ帰るところだったみたいだな。邪魔したな。このまま帰るがいい。
ああ、国王も娘のことが気がかりだろうから、サーヤの様子は、今後もちゃんと知らせるとしよう。なんなら、夫婦で遊びに行くぞ」


エディの嫌味混じりの言葉は、本物のソフィア王女に対して、自国に帰っても表舞台に姿を表すなという脅しにも聞こえる。


さっさと帰れと促すエディに、イアン達も騎士に囲まれたソフィア王女も、項垂れたまま部屋を後にした。