あっという間に、予定されていた全ての儀式も行事も終わった。
エディと過ごすのも、これで最後だ。
本物のソフィア王女が、無事に私室に入れたことは、少し前にイアンから耳打ちされている。今頃彼女は……いろいろと準備をしているのだろう。この後の、夫婦だけの時間に向けて。
「エディ」
この期に及んで、未練がましく呼び止めてしまう。でも、最後だから許して欲しい。
「ん?」
もう、周りには誰もいないというのに、甘い顔をするエディ。今この瞬間が、本当の本当に最後だと思うと、ズキリと胸は痛むし、涙が滲みそうになる。
でも、ぐっと唇をかみしめて、その衝動をやり過ごすと、今見せられる精一杯の笑みを浮かべてみせた。
きっとエディも、これが最後だとわかっているはず。だからかな?私の笑みに応えるように、彼もまた、優しい笑みを向け続けてくれる。
「楽しかったよ」
私の言葉に笑顔で頷くエディを見届けて、未練を断ち切るように身を翻す。〝さようなら〟なんて、望んでもいないことは言えなかった。
けれど、せめて〝月森さや香〟の存在を、唯一認めてくれたエディには伝えたかった。〟好き〟とは言えない、私なりの精一杯の気持ちを。
エディと過ごすのも、これで最後だ。
本物のソフィア王女が、無事に私室に入れたことは、少し前にイアンから耳打ちされている。今頃彼女は……いろいろと準備をしているのだろう。この後の、夫婦だけの時間に向けて。
「エディ」
この期に及んで、未練がましく呼び止めてしまう。でも、最後だから許して欲しい。
「ん?」
もう、周りには誰もいないというのに、甘い顔をするエディ。今この瞬間が、本当の本当に最後だと思うと、ズキリと胸は痛むし、涙が滲みそうになる。
でも、ぐっと唇をかみしめて、その衝動をやり過ごすと、今見せられる精一杯の笑みを浮かべてみせた。
きっとエディも、これが最後だとわかっているはず。だからかな?私の笑みに応えるように、彼もまた、優しい笑みを向け続けてくれる。
「楽しかったよ」
私の言葉に笑顔で頷くエディを見届けて、未練を断ち切るように身を翻す。〝さようなら〟なんて、望んでもいないことは言えなかった。
けれど、せめて〝月森さや香〟の存在を、唯一認めてくれたエディには伝えたかった。〟好き〟とは言えない、私なりの精一杯の気持ちを。



