「エドワード王子、ソフィア様。このたびはおめでとうございます。エドワード様のこのような顔を見られる日が来ようとは……」
晩餐会の席で、私達の元へ挨拶に来る人達は、この独占欲剥き出しなドレスと、蕩けきったエディの表情に、驚きを隠せないでいた。そこは少し隠そうよと、思わず言いそうになるぐらいに……
でも、エディの方は客人の驚く、ともすると失礼な様子に、ちっとも腹を立てることはない。
おまけに、ここでもお互いに食べさせ合うことを強要してくるし。うっかり、沈んだ気持ちも忘れてしまったぐらいだ。
もちろん、ダンスも隙間がないほどぴったり密着して、片時も視線を逸らさず……
なんですか、このお芝居は……私としては、もはや赤面すらしなくなったぐらい、徹底した演技ぶりだ。
要するに、慣れた……とは違うのかな?
ああ、そうか。この付き合いに先がないってわかっているからかな。恥じらうよりも、最後ぐらい楽しみたいって気持ちなのかも。
これまでのギャップもあるのか、その瞳に新妻しか映っていない、蕩け切ったエディに、招待客は最後まで驚きっぱなしだった。



