身代わりとして隣国の王弟殿下に嫁いだら、即バレしたのに処刑どころか溺愛されています

彼による、夫婦仲良しアピールは、ここでも存分に発揮されたのだ。

笑顔で全体を見渡して、上品に手を振るだけでいいって言ってたのに、あろうことか、エディは初っ端から私を抱き寄せて、思いっきり体を密着させてきた。
こんな場で押し返すなんてこと、できるはずもなく……本音では嬉しいって思ってしまったなんて言えない……



わずかに引きつった笑みで、なんとかやり過ごす。
でも、彼の自由な行動はそれだけにとどまらず、5秒に1回の勢いで髪に頬に口付けてくる。
そのたびに上がる歓声に、居た堪れなくなってくる。

抗議の思いを込めて、顔ごと振り向いて睨もうとすれば、すかさず唇にもキスをされる。

こんなふうにされたら……離れ難くなってしまう。