身代わりとして隣国の王弟殿下に嫁いだら、即バレしたのに処刑どころか溺愛されています

「エドワード様、ソフィア様」

その温もりを堪能するままないまま、次の予定だと呼ばれてしまう。
やれやれと肩をすくめるエディに、思わず笑ってしまった。


次は、バルコニーでのお披露目だ。
そこに近付くにつれ、人々のざわめきが聞こえてくる。その声に、だんだんと緊張が高まってくる。


神様の次は、たくさんの人々の前での偽装。なんだか怖くなって、手も足も震えてしまう。

俯きがちに歩いていると、エディが私の腰に添えていた腕に、わずかに力を込めて、軽く抱き寄せた。それがまるで私を励ましてくれてるようで、心が温かくなってくる。



バルコニーには、私達だけでなく、国王であるエリオットと王妃グロリア、その子ども達も顔を出すことになっている。王族がそろって顔を見せることで、新たに嫁いだソフィアが、このロイヤルファミリーの一員になったことを示すためだという。


声を発したり、なにか決められた動きがあったりしない分、聖堂の儀式よりはマシだと思っていたけど……甘かった。
エディにしてやられたのだ。