身代わりとして隣国の王弟殿下に嫁いだら、即バレしたのに処刑どころか溺愛されています

「さっき、倒れてたって言ってましたけど……私、確か猫が轢かれそうになっていたところを助けたんです。とっさに飛び出しちゃったから、通りかかった車にぶつかって……それで、気が付いたらさっきの馬車の中でした」

「車?」

「はい。車です」

「なんですかそれは?」

え?車がわからないの?

改めて、室内を眺めてみる。続いて、目の前には座る2人も。

レンガ造りとはいえ、その室内まで剥き出しのレンガなんてことある?あくまでお洒落な雰囲気作りってだけで、内装はちゃんと壁紙だったりするものじゃない?

それに、この2人の変な格好……
いや。変ってわけじゃないけれど、普段着ではないと思う。

「馬車とは違いますけど……使う目的は同じ……かな?ていうか、ここ、天国じゃないんですか?本当は私、死んでるんじゃないんですか?」

困惑する私に、目の前の2人も困惑して見返してくる。