身代わりとして隣国の王弟殿下に嫁いだら、即バレしたのに処刑どころか溺愛されています

「ソフィア様、今後の話をさせていただきます」

エディとのランチを終えて自室で休んでいると、ダーラはイアンを伴ってやってきた。イアンと顔を合わせるのは、そういえば久しぶりだ。一緒にいると言ったのは嘘だったのかと、思わずジロリと見てしまう。

けれど、私の方も彼の存在をすっかり忘れていたのも事実だ。エディが私の実情を理解してくれたおかげで、サンザラ側の味方(仮)の存在は、もはや私の中ではそれほど大きくない。


「ソフィア王女のことですが……」

これまで、王女の情報は一切入ってこなかったけれど、なにか掴めたことがあるのだろうか?

「少しずつ、足取りが明らかになっております。あと一歩といったところです」

思いの外、解決の糸口が見えていたことにホッとする。

「目的は、おそらく人身売買。おかげで、不幸中の幸いではありますが、王女自身はご無事だと思われます。陸続きで移動している間に、なんとか捕らえようと全力で追っています」

ソフィア王女は、私では想像もつかないような怖い思いをしているはず。どうか、少しでも早く無事に助けてあげて欲しい。



「それで、さや香様ですが……」

「私?」

〝ええ〟と頷くイアンを見つめた。