身代わりとして隣国の王弟殿下に嫁いだら、即バレしたのに処刑どころか溺愛されています

「騎士団の人?」

エディと同じような服装だったから、部下なのだろう。

「ああ。さあて、行くかな」

立ち上がったエディは、手を差し伸べて私も引き上げてくれる。

「サーヤ、また夜に」

額に口付けられて真っ赤になる私を、控えていたダーラに託すと、エディは颯爽とその場を後にした。


「額に口付けとか……」

去り際に落とされた口付けの威力は、大きかった……

けれど、口付け以外にもう一つ、私の心を乱すものがあった。


〝ソフィアだ〟


エディがその名で私を紹介するのは、間違ってない。当然のことなのに、なぜか胸がチクリと痛んだ。