身代わりとして隣国の王弟殿下に嫁いだら、即バレしたのに処刑どころか溺愛されています

その日は、いつもの芝生広場にシートを敷いて、2人でランチを楽しんだ。


……楽しかったのよ。
演技とか忘れちゃうぐらいには。


エディは騎士団のこととか、この国のこととか、いろいろな話をしてくれて、飽きることがなかった。

ふと気が付くと、歌ってもいないのに動物達が集まってくるし。彼はそれを追い払うことなく、優しく見つめていた。


忙しいエディのこと、食べたらすぐに行ってしまうのかと思っていたけれど、〝疲れた〟って言いながら、伸ばしていた私の足に頭を乗せて、ゴロンと寝転がるとすぐに目を閉じてしまった。

これ、膝枕ってやつですよね?近すぎる距離にドキドキしすぎて、どうしていいのかわからなくなる。


エディは本当に寝てしまったようで、胸元が一定のリズムで上下している。



それにしても、本当に綺麗な顔立ちだ。この漆黒の髪は、純日本人の私よりも深い。陽に当たると緑が混じって見えるのが不思議だ。興味本位でそっと触れてみたら、思いの外柔らかくて心地良い。