身代わりとして隣国の王弟殿下に嫁いだら、即バレしたのに処刑どころか溺愛されています

「サーヤ、今日の予定は?」

一人落ち着き払ったエディは、私の混乱をよそに勝手に話を切り替える。

「きょ、今日も、勉強尽くしなはずよ」

ふんと鼻を鳴らしてそっぽを向くと、宥めるように頭を撫でられる。
正直、予定なんて全く把握していない。ダーラやクラリッサに従うのみだ。

「ははは。それは大変だ。よし、気分転換に、ランチぐらい一緒に食べよう」

〝いえ、けっこうです〟なんて言葉は、ヒュッと引っ込めた。たぶん、仲の良い姿を見せておきたいという思惑だろう。


「うん、わかった」

「詳しいことは、侍女に伝えるから」


頭を優しく一撫ですると、エディは自室へ入っていった。




「なんだったの?このやりとりは……」