身代わりとして隣国の王弟殿下に嫁いだら、即バレしたのに処刑どころか溺愛されています

「エドワード、今回もご苦労だったな」

エリオットの第一声は、エディへの労いだった。

「それから、ソフィア嬢も、待たせて申し訳なかった。これで婚儀の予定も決められるな」

満足そうに頷くエリオットとグロリア。加えて、エディまでもが同意して頷いている。
なに、この包囲網は……私、本当にこの城を抜け出せるのよね?


「こんなに愛らしい妃を迎え入れられるとわかっていたら、もっと早くもどってきていましたよ」

なにをぬけぬけと。十分すぎるほど早く帰ってきちゃったったいうのに。
この男の演技力が怖い。心底幸せそうな顔をしてるし。


「これは珍しい!!どんな美姫でも、顔すら見ないまま袖にしてきたエドワードが、ここまで惚れ込むとは……」

違いますよ、陛下。この人、これ以上縁談を勧められるのが面倒で、演技をしているだけですから。思わず心の中で毒づいてしまう。


「運命の相手ですから」

そんなキザなセリフを恥ずかしげもなく言って、そっと私の髪に口付けるエディ。それを目にしたエリオットは、あり得ない光景を目の当たりにしたような顔をした。