身代わりとして隣国の王弟殿下に嫁いだら、即バレしたのに処刑どころか溺愛されています

「い、意地悪」

「そう拗ねるな」

〝可愛いやつ〟なんて言いながら、そっと私の髪に口付けてくるから驚いた。そして、またもや顔に熱が集まってくる。


「ちょっ……」

〝ん?〟なんて惚けた顔をしてくるのが恨めしい。これ、仲良しアピールだけじゃなくて、わざとじゃない?私を揶揄って、楽しんでるに違いない。


むくれる私に、エディはなにを思ったのか、添えていた手を解いて、私の腰をグッと抱き寄せてきた。さっきとは比べ物にならない密着具合だ。

慌てる私の耳元に顔を近付けると、まるで内緒話でもするように囁いた。


「大丈夫だ。俺がそばにいる」

「っ…………」


だから、甘すぎるのよ!!
この距離感、おかしいでしょ!?


無駄に高鳴る胸を必死におさめつつ、エディと共に席に着いた。