身代わりとして隣国の王弟殿下に嫁いだら、即バレしたのに処刑どころか溺愛されています

「……様……ア様……ソフィア様!!」

「は、はい」

思わずピンッと背筋が伸びる。

「どうかされましたか?」

いけない。考え事に没頭していたようだ。

「ご、ごめんなさい。ちょっと疲れてるのかなあ」

「でしたら、もう少し寝室でお休みになりますか?それとも、朝食をお待ちしましょうか?」

「少し食べて、休もうかな」

「承知しました。それでは、しばらくお待ちください」

部屋を出て行くダーラの背中を見送ると、ドカリとソファーに腰を下ろした。


元の世界で……家族はどうしているだろうか?金城先生は?
私は死んだ事になってるのかなあ……

確かめる術がなくて、すごくもどかしい。


果たして、私の居場所は元の世界にまだあるのだろうか……