身代わりとして隣国の王弟殿下に嫁いだら、即バレしたのに処刑どころか溺愛されています

「それじゃあ、今日はゆっくりさせてもらうね。あっ、ねえダーラ。お昼はまた、昨日の場所で食べたらだめかなあ?」

「大丈夫ですよ。厨房の方に、準備をお願いしておきますね。あっ、それから夜はエドワード様も同席の元、国王陛下ご家族とのお食事になります」

うげぇ……また面倒な……
まあでも、エディも一緒ならすごく心強い。


「エドワード様も帰城されたので、婚儀のスケジュールも確定されると思います」

「ねえ、ダーラ。こうも早くエディがもどったってことは、婚儀も早まるってことよね?」


ダーラが、ほんのわずかに瞳を揺らす。それだけで確信した。婚儀までに残された時間は、こちらが予定していたよりも確実に少ない。待つ理由がないもの。懸念した通りになってるわ。


「おそらく、そうなると思います。しかし、婚儀には、サンザラから国王をはじめ、主要な人物がイリアムは入国することになります。それから関係の良好な近隣諸国からも。ですので、明日すぐになんてことはありません」


それぐらい、私だってわかってる。けれど、元々決まっていた結婚で、きちんと準備も進んでいたはず。サンザラ側も、いつでも大丈夫なようにかまえているだろうから、いずれにしても残された時間はあまりない。

国同士のやりとりも、電話やメールなんてないから、馬で走るか鳥を飛ばすかぐらいだろうことを考えると……ゆとりを持って、あと数週間ってところかも。