ルナの全身にあった傷は消えて、笑顔が増えてきた。
ルナはどんどん可愛くなっていく。
「ねえ逞。私、お出かけしたい。服、買いたい」
ルナも僕との生活が慣れてきたのか、最近は自分のやりたいことを素直に言って、甘えてくるようになった。
「……ダメだよ」
だけど僕は、ルナが出かけることだけは許可しなかった。
したく、なかった。
「どうして……?」
「ルナ。君はとても可愛い。外に出れば、すれ違う男はみんな、ルナを見るだろう。僕は、それが嫌だ」
僕はというと、醜い嫉妬を隠さなくなった。
といっても、昔の男に触れたりはしない。
これから出会っていく男。
そいつらに、ルナを見せたくなかった。
ルナは、僕だけのもの。
誰にも見せない。
「私、逞にもっと可愛いって思ってもらいたいのに……」
「だったら、ネット通販でいいでしょ。わざわざほかの男に見せてやる必要はないよ」
ルナは頬を膨らませて僕を見てくる。
「実際に見ないと、似合ってるかどうかわからないのに」
「ルナはなんでも似合うから、大丈夫」
「……逞とお出かけしたかったのに」
ちょっと前の僕なら、これを聞いて喜んだだろう。
でも今は違う。
ルナはどんどん可愛くなっていく。
「ねえ逞。私、お出かけしたい。服、買いたい」
ルナも僕との生活が慣れてきたのか、最近は自分のやりたいことを素直に言って、甘えてくるようになった。
「……ダメだよ」
だけど僕は、ルナが出かけることだけは許可しなかった。
したく、なかった。
「どうして……?」
「ルナ。君はとても可愛い。外に出れば、すれ違う男はみんな、ルナを見るだろう。僕は、それが嫌だ」
僕はというと、醜い嫉妬を隠さなくなった。
といっても、昔の男に触れたりはしない。
これから出会っていく男。
そいつらに、ルナを見せたくなかった。
ルナは、僕だけのもの。
誰にも見せない。
「私、逞にもっと可愛いって思ってもらいたいのに……」
「だったら、ネット通販でいいでしょ。わざわざほかの男に見せてやる必要はないよ」
ルナは頬を膨らませて僕を見てくる。
「実際に見ないと、似合ってるかどうかわからないのに」
「ルナはなんでも似合うから、大丈夫」
「……逞とお出かけしたかったのに」
ちょっと前の僕なら、これを聞いて喜んだだろう。
でも今は違う。