「ねぇ広斗! お礼に何か飲み物奢るよ。 どれがいい?」 「んー。じゃあ、琳と同じので」 あたしと同じの……。 ふふっ。それだけで嬉しくて、思わずにやけてしまう。 「じゃあコーンポタージュで良い?」 「おー」 広斗に確認し、あたしは取ってもらった500円玉をコイン口に入れてボタンを押す。 コーンポタージュ、ふたつ。 「はいっ!」 「サンキュ」 温かい缶が、冷えた手に心地いい。