結楽が、ソファに座っている俺の膝の上に乗ってきて、すりすりと頬を俺の胸に当てている。

「新様だいしゅきぃ……ふぁあ〜」

 っ、寝ぼけてる……?というか寝てるな。

「ふふっ、いい匂いぃ……新様かっこいーぃ……だいしゅき」

 あー……罰ゲームだ……目に毒すぎるぞ、これ……。

 あー……でも、これやめさせたくない……。

【あのさ】

「なんだよ早くしろ」

【僕の愛しい可愛い彼女が可愛くてしょうがないんだけど——】

 プツッと電話を切った。