「それに、さっきのが靖子への損失なら痛くもかゆくもないよね?」
さっき見ずに濡れたプリントは乾いて、ちゃんと文字が書けるまでになっていた。
「確かに、そうだけどさ」
「それに比べて靖はドブにはまったんでしょう? それって最高だと思わない?」
今朝の出来事を思い出すと、また笑えてきてしまう。
昼間靖が顔を真っ赤にしていたのも面白かった。
「じゃあ、もう1度だけ使ってみようか」
あの靖の顔を思い出すとあたしもアプリを使ってみたくなってしまった。
「誰にする?」
あたしはアプリを起動して夢に聞く。
「次も靖でいいと思うよ? あいつ、ただの金魚のフンなのにすごく調子乗るんだから」
そう言われて、あたしはもう1度靖の写真をアプリに取り込んだ。
「たったこれだけで勝手に恐怖を与えることができるの?」
「そうみたいだよ」
あたしは頷く。
理屈などは全くわからないけれど、とにかくそういうことになっているみたいだ。
「ふぅん?」
夢は不思議そうな顔をして頷いたのだった。
さっき見ずに濡れたプリントは乾いて、ちゃんと文字が書けるまでになっていた。
「確かに、そうだけどさ」
「それに比べて靖はドブにはまったんでしょう? それって最高だと思わない?」
今朝の出来事を思い出すと、また笑えてきてしまう。
昼間靖が顔を真っ赤にしていたのも面白かった。
「じゃあ、もう1度だけ使ってみようか」
あの靖の顔を思い出すとあたしもアプリを使ってみたくなってしまった。
「誰にする?」
あたしはアプリを起動して夢に聞く。
「次も靖でいいと思うよ? あいつ、ただの金魚のフンなのにすごく調子乗るんだから」
そう言われて、あたしはもう1度靖の写真をアプリに取り込んだ。
「たったこれだけで勝手に恐怖を与えることができるの?」
「そうみたいだよ」
あたしは頷く。
理屈などは全くわからないけれど、とにかくそういうことになっているみたいだ。
「ふぅん?」
夢は不思議そうな顔をして頷いたのだった。