「あっ……と、消えちゃったわ」
「ど、どうだった、ライラ?覚悟はできてるの。見えたことを教えて」
瞳を潤ませて、懇願するように見つめてくるチェリー。純真なこの子を、早く安心させてあげたい。
「あのね、ハロルドとチェリーの周りに、少なくとも3つの毛玉……あれは……ウサギの赤ちゃんかしら?2人の足元にまとわりついていたわ」
「本当!?」
途端にピョンピョン飛び跳ね出して、喜びを爆発させた。
こんなに喜んでいるところに、水を刺したくないんだけど……念のため。
「でもね、チェリー。あくまでも占いだからね。外れることもあるのよ」
「わかってる」
言葉とは裏腹に、チェリーのジャンプは止まらない。
これがぬか喜びにならなければいいけれど……
「水晶が見せたものは……」
「え?」
すっかり気配を消していたドリーが、おもむろに声を上げた。さすがにチェリーも動きを止めて、ドリーの方を向く。
「ど、どうだった、ライラ?覚悟はできてるの。見えたことを教えて」
瞳を潤ませて、懇願するように見つめてくるチェリー。純真なこの子を、早く安心させてあげたい。
「あのね、ハロルドとチェリーの周りに、少なくとも3つの毛玉……あれは……ウサギの赤ちゃんかしら?2人の足元にまとわりついていたわ」
「本当!?」
途端にピョンピョン飛び跳ね出して、喜びを爆発させた。
こんなに喜んでいるところに、水を刺したくないんだけど……念のため。
「でもね、チェリー。あくまでも占いだからね。外れることもあるのよ」
「わかってる」
言葉とは裏腹に、チェリーのジャンプは止まらない。
これがぬか喜びにならなければいいけれど……
「水晶が見せたものは……」
「え?」
すっかり気配を消していたドリーが、おもむろに声を上げた。さすがにチェリーも動きを止めて、ドリーの方を向く。



