しばらくすると、水晶にもやがかかってきた。
見えそうで、見えない。
でも、確かにその向こうに、答えの存在を感じる。
もどかしさに焦れてしまえば、さっと逃してしまいそうだ。前世でもそうだった。導き出される答えに怯えたり、焦ったりすればするほど、本来の答えは隠れてしまう。
見たいのは、無条件な幸福ではない。本当の未来。それを受け止められるかどうかは、また別の話だ。
目を細めたって見えるわけじゃないのに、そうしてしまうのは必死さの表れだろう。
〝教えて、チェリーの未来を〟
「あっ!!」
バッと机に手をついて目を凝らす。
「いち、にい、……えっと、さん……かな?」
チェリーとハロルドが笑って立っている足元に、複数の毛玉が見える。
じれた様子のチェリーは、それでも懸命に急かすのをこらえている。
その向こうで、ドリーが笑みを浮かべているのには気が付いていなかった。
見えそうで、見えない。
でも、確かにその向こうに、答えの存在を感じる。
もどかしさに焦れてしまえば、さっと逃してしまいそうだ。前世でもそうだった。導き出される答えに怯えたり、焦ったりすればするほど、本来の答えは隠れてしまう。
見たいのは、無条件な幸福ではない。本当の未来。それを受け止められるかどうかは、また別の話だ。
目を細めたって見えるわけじゃないのに、そうしてしまうのは必死さの表れだろう。
〝教えて、チェリーの未来を〟
「あっ!!」
バッと机に手をついて目を凝らす。
「いち、にい、……えっと、さん……かな?」
チェリーとハロルドが笑って立っている足元に、複数の毛玉が見える。
じれた様子のチェリーは、それでも懸命に急かすのをこらえている。
その向こうで、ドリーが笑みを浮かべているのには気が付いていなかった。



