婚約破棄されたので、森の奥で占いお宿をはじめます。

ありがたすぎる。
袋の中には、新しい下着が数点入っていた。


「わざわざ買ってきてくれたの?」

「う、うん」

「ありがとう」 


お代を払わないと……
って部屋に向かおうとする私を、手首を掴んで遮るチェリー。

さすがに、新品をタダでもらうわけにはいかない。少しとはいえ、お金だって持ってきているのだから。


「あの……あのね」

ポッと顔を赤らめる美少女チェリー。
ああ、年上になんて全く見えない可愛さだ。彼女を見ていると、可愛いしか出てこない。


「えっと……ね?」

「うん?」

「代わりにね、そのね……占って欲しいの」

「占い?」

チェリーから、予想外の言葉が飛び出した。

「当たるかどうか……そもそも、できるかどうか、わからないわよ?」

「うん。でも、でもね、できたらでいいから見てもらいたいの」