婚約破棄されたので、森の奥で占いお宿をはじめます。

「どうだ?やってくれるか?」

ほぼ答えは出てるけれど……
それでも少しは勿体ぶっておいても、バチは当たらないだろう。うまく生き抜いていくには、駆け引きも大事だと、婚約破棄の一件から学んだもの。
まあ、ドリーはそんな私の思惑なんて見抜いていそうだけど。それでも、せめてもの強がりだ。


「ここへは、チェリーのような可愛い獣人も利用しに来るぞ」


なんですって!?
ドリーは、私がチェリーに抱いた欲求に気付いてる?

獣人達と打ち解け合えば、もふもふさせてもらえちゃったりするの?

「中には気難しいのもいるが……気さくな獣人もいる」

気さくな獣人?
ウサギにネコに、リスなんかもいるかしら?仲良くなったら本来の姿も見せてくれるかも。

ああ、私って、こんなにも単純な人間だったのかしら?

「ドリー、やるわ。私、この話を引き受けるわ!!」


ニンマリほくそ笑むドリーに気付かず、すっかり脳内お花畑な私。
とりあえず手始めに、明日にでもウサギ姿のチェリーに触れさせてもらおうと、心に誓っていた。