婚約破棄されたので、森の奥で占いお宿をはじめます。

「そうは言っても、前世の私は占いなんて趣味程度にしかやってなかったし、今だって、私自身は特に何もしてないのに、水晶が勝手に映し出してくれただけだわ」

途端にドリーが呆れ顔になる。

「……じゃあ、これを手にして以来、無自覚だったと……」

小声で呟くドリー。
一体なんのこと?


「気付いとらんかったとは……
水晶が未来を映し出したのは、紛れもなくライラの力。言わば、潜在能力ようなものだ。その力は、前世の比ではない。少し鍛えるだけで、さらに力を発揮するはず」

「は、はあ……」


怒涛の勢いで語るドリー。
それにしても、すぐには信じがたい話だわ。


私の困惑に、ドリーは作戦を変えたようだ。