「チェリー、そろそろ上がんな。幸い、客はライラだけのようだ。わし一人で十分だ」
「本当?」
「ああ。早く愛しの旦那のところへ帰りな」
「うん!!」
可愛く返事をしたかと思えば、チェリーはまるでポンっと音が聞こえてきそうな素早さで白ウサギの姿になると、「じゃあね」と森へ駆けていった。
その後ろ姿を、呆気にとられながら見送る。
そういえば、すっかり暗くなってきたけど……大丈夫なのかしら?
「なあに、ああ見えても、一応は獣人。問題ない」
お婆さんには、私の考えが読めているのだろうか?さっきから、不思議なことばかりだわ。
「ほれ、座んな。夕飯ぐらい出してやろう」
言われるまま椅子に腰を下ろしてほどなくすると、お盆を抱えたお婆さんがもどってきた。
どうやら彼女も、向かい合わせで食事を摂るようだ。
「本当?」
「ああ。早く愛しの旦那のところへ帰りな」
「うん!!」
可愛く返事をしたかと思えば、チェリーはまるでポンっと音が聞こえてきそうな素早さで白ウサギの姿になると、「じゃあね」と森へ駆けていった。
その後ろ姿を、呆気にとられながら見送る。
そういえば、すっかり暗くなってきたけど……大丈夫なのかしら?
「なあに、ああ見えても、一応は獣人。問題ない」
お婆さんには、私の考えが読めているのだろうか?さっきから、不思議なことばかりだわ。
「ほれ、座んな。夕飯ぐらい出してやろう」
言われるまま椅子に腰を下ろしてほどなくすると、お盆を抱えたお婆さんがもどってきた。
どうやら彼女も、向かい合わせで食事を摂るようだ。



