婚約破棄されたので、森の奥で占いお宿をはじめます。

「ライラ、可愛いからとられちゃうよ」

可愛さ満点なチェリーに褒められるとは、光栄というもの。まあ、とられる予定はないけれど。

「オオカミの獣人にとって、番って、たったひとりだけなんだよね?だけど、人間は違うもん。心変わりだってするし」

「「うっ……」」


地味にアルフレッドをも攻撃していることに気が付かないチェリー。しょうがない。天然だもの。


「そ、それはだな……」

「うん。それは?」

「お、俺には魔女に関わったせいで、ちょっとした事情があってだな」

「うん」

カエルのことは教えるつもりがないのね。

「それを解決しないと、契りを交わせないのだ」

「ふうん?」

ルーカスは、呪いのせいで番の認識こそできたものの、その先に進めないらしい。体になんらかの制限がかかるのを感じるんだとか。
おまけに、オオカミの姿になれないらしい。