「無理だから」

「ライラは、俺がカエルのままでもいいのか?酷いと思わないのか?」

「そ、それは……気の毒だとは思うわよ」

情に訴えるのはやめていただきたい。
私だって、心のない人間じゃない。けれど、聞けることと聞けないことがあるというもの。


「同情からの口付けは無効だぞ」

「ちっ」

ドリーの指摘にホッとするわたしと、舌打ちをするルーカス。

可哀想だけど、本物のお姫様が現れるまで、おとなしくしててよ。