婚約破棄されたので、森の奥で占いお宿をはじめます。

大学を卒業して就職した頃には、もうむやみやたらと占いができることを言わないようにしていた。友人達にも広めないようにお願いして、どうしてもと頼まれた信頼できる人だけを占うぐらいだった。


そんな日々は、25歳の頃、不慮の事故で命を落として終わりを迎えた。



春宮さくらの25年を見た、セシリアである私は、今の自分にも占う力があるのではないかと、無意識のうちに感じていた。

前世では扱ったことのない水晶だったけれど、こうして前世が見えたのはそういうことではないかと思えた。


それに、自分の意思ではなかったけれど、それ以来、水晶に違う映像を見ることがあったから、ますます確信していった。