それから2日ほどして、ルーカスとジャレットは宿を出ていった。
カエルは未解決なままだ。


滞在中、ルーカスはやたら私にかまいたがったのがなぜなのか、いまいちよくわからなかった。なにかと個人的なことを聞いてくるし、気付けば背後にいるし。


ここを去る直前。私が占いをしていることを知ると、ルーカスは天気の予知を依頼してきた。

自然相手のことなら、さほど難しくない。お安いご用だ。元より、天気の予知は誰に頼まれるわけでもなくやっていたから、改めて依頼されるほどでもない。

「礼を」という彼の申し出は断って、代わりにまたここを利用してくれると嬉しいと、しっかりと次につながる営業をして、2人を見送った。





それはいいのだけれど……


思わず、そこに座る人物をジローッと見遣った。


「ルーカス、来てくれるのはありがたいけれど、あなた、仕事は大丈夫なの?」


去っていった2日後、ルーカスはジャレットをともなって、お昼時ににやってきた。

それ以来、ここ2ヶ月ほど、2日と開けずにやってくるのはなぜ?ひどい時は連日やってくる。
お店としてはありがたいけれど、働き盛りの若者がこれでいいのだろうか?