婚約破棄されたので、森の奥で占いお宿をはじめます。

流行りに乗って、タロットカードを買ってもらったのは中学生の頃。見よう見まねで占ってみれば、偶然にも一致することが出てきた。


ほんの些細なこと。
テストの山張りが当たったり、カードに従った行動をしたら、気になっていた子とお近付きになれたり。

頼まれて友達を占えば、それもかなりな確率で当たる。
当たるといっても、私がするのは「こうするといいみたいよ」って伝えるだけ。そのアドバイス通りにしていたら、よいことがあったっていうものばかりで、そこには本人の努力や心がけの力も大きかったと思う。


私の占いが当たるらしいという噂は、じわりじわりと広まっていき、占って欲しいと言われることも増えていった。

けれど、高校生にもなると、その頼まれる内容がその人の将来に関わるようなものが出てきて、尻込みするようにもなっていた。


「将来は、占いで食べていけるよ」なんて言ってくる人も、1人や2人ではなかった。

けれど、臆病な私は、人の人生を左右しかねない占いを生業とすることがどうしても怖くて、結局、占いは趣味程度にしていた。