婚約破棄されたので、森の奥で占いお宿をはじめます。

「確かなんですか?」

「間違うはずがない」



番う相手を間違うはずがないとわかって入るけれど、ジャレットは聞かずにいられなかった。

未だに呆然とする主人に、疑問が湧く。


「なぜ、すぐに……」


求愛しないのか、と言おうとして口をつぐむ。


「も、もしかして……」

「……本当なら、今すぐにでも捕まえて求愛したい。だが……」

「昨日の、あれのせいですか?」

「……みたいだ。解決しないと番えないのは間違いなさそうだ。試してみたが……オオカミに姿を変えられない」

「そ、そんな……」





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