それから、休み時間のたびに知らない男がたくさん教室にやって来た。
乃愛がイメチェンしたウワサはあっという間に広まったらしい。
もともと、嶺亜の双子の片割れってことで名前は知れていた乃愛。
その乃愛が急に可愛くなったものだから、男どもが放っておくわけはない。
「邪魔」
俺はわざと聞こえるように言い、入口をふさぐ男に肩をぶつけて廊下に出た。
「痛えなあ」
……痛えなじゃねえよ。
ハイエナども、失せろ!
向かうは、嶺亜のところ。
5組につくと、のんきに喋ってる嶺亜の元へまっすぐ歩いていく。
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