「そうだ、帰ろう?莉乃の好きなプリンでも取り寄せよう?」

「いいのっ……?」

「ああ」

「ありがとう……!!」

 再びギュッと蓮お兄ちゃんに抱きついた。

「もう怖くなくなったか?」

「うんっ……!!」

 心がすごく和らいだ……!!

 ふふっ、プリンも食べれることになったし……いまはあの幻聴のこと、考えないようにしよう。

 そう思い、蓮お兄ちゃんに再び抱きついたのでした。