「わ、私の黒歴史!ば、バラさないでね!?あ、あれ……」

「ふっ、どっしよっかな〜」

「やー!!ダメー!!」

「じゃあ、ギュッてしてよ」

「うんっ……!!」

 私は、ギュッと奏に抱きついた。

 ピクッと反応して、耳が赤いことがわかった。

「バラさないでね?私の兄弟に」

「うん、わかった」

「ううっ……私の黒歴史って言ったらぁ……」

「恋愛」

「ぎゃー!!し、しー!!!」

 ううっ……。

「ふふっ、ちっさい頃、雪月花の幹部のメンバーで、莉乃が好きだった恋愛小説の暴走族と付き合う〜みたいなのに憧れて〜毎日妄想してたよね。そのせいで俺ら暴走族になったし」